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視覚障害は、視覚活用の程度によって「盲」と「弱視」に大きく分けられます。
「盲」とは、視覚的な情報を全く得られない、または、ほとんど得られない状態です。早期に失明した場合、文字の読み書きには点字を用い、一人で移動する際には白杖または盲導犬を使用している人が多いですが、中途失明では、読み書きや移動が困難な場合があります。
「弱視」とは、視力がおおむね0.3未満、または、高度な視力以外の視機能障害がある状態です。弱視者は、細かい部分がよく分からない、大きいものの全体把握が困難、遠くのものがよく見えない、運動知覚が困難、境界がはっきりしない、視野が狭い、まぶしさがある等の見えにくさを抱えています。
視覚障害学生は通常の文字を読むことが困難であるため、教科書や配布資料などは視覚障害者が読める形で提供する必要があります。具体的には、点訳、拡大、電子データの提供、印刷物のテキストデータ化、対面朗読などが有効です。
弱視学生については、照明環境の整備が特に重要です。一方で、明るい場所では目を開けていられないほどまぶしさを強く感じ、室内でもサングラスが必要な人もいます。
このような学生には、机の表面を濃い色にすることや、黒字に白文字のプリントを用いるなどの工夫が必要です。
また、大学内の視覚的・触覚的目印の整備や、周囲の人の手助けが必要です。
さらに、顔や声で相手がだれかを判断することや、表情から相手の気持ちを読み取ることが難しいなどの対人コミュニケーション上の困難さがあるため、声のかけ方を工夫するなどの支援や障害に対する理解・啓発が必要となります。
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