以前から支援室で購入を検討している電動車椅子を試乗すべく、沖縄YAMAHAの方に3種類の車椅子をお持ちいただきました!乗り比べができる貴重な機会です。
YAMAHA担当の瑞慶覧さんが説明されている写真左手奥の車椅子は「JWスウィング」。本人のこぐ力を利用して動くアシストタイプです。場所や用途に応じてアシスト力の微調整ができて、自転車でいうところのギアの様なイメージでしょうか。普段車椅子に乗り慣れている副室長の金城先生も、安全第一のため細かい説明に聞き入ります。
電動やアシストタイプでの危険は後方への転倒。転倒防止がついています。背後にしょっているのはバッテリーですね。
こちらは「JWアクティブPlus+」の操作部分。スティックタイプで操作しやすく、シェア台数トップだとか。右利き、左利きに対応しています。
学生支援課の課長代理と係長も楽しんでますよ~。車椅子初心者にとって安心できる乗り心地です。「これなら、ちょっとそこまで歩くのが面倒なときに、いいわね~」・・・大学の敷地、広いですものね。
100%電動車椅子に頼る生活だとまったく運動にならず、それはそれで車椅子利用者にとってはネックになる一面もありますが、確実に行動範囲は広がります。
さて、こちら学生支援課長が乗っているのは「WHILL Model C」。乗ったときの安定感と、デザイン性もいいですねー。
このタイヤならちょっとした段差や溝にとられることも無さそう(もちろん注意は必要)。
操作部分はこんな感じで微妙な動きをキャッチし、小回りが効きます。手を離せばすぐにストップ。
「WHILL Model C」の総重量は55kgあって、車への乗り降りや持ち運びのために分解ができます。簡単に分解できる様ですが、安全性のためにこちらはきちんとレクチャーを受けてから。一つ一つのパーツも重いので、介助者が必要となります。
この日は梅雨の晴れ間のお天気にも恵まれて、金城先生と室員は大学の敷地内へ繰り出しました。先生の乗っているのはアシストタイプ。アシスト力の段階は0~100%まで調整できて、この上り坂だと60はちょっと弱い?100(全開)でちょうどいいかな?とのこと。室員の乗る電動タイプは全く漕ぐことなく上り坂をスイスイと進んでいきます。
小回りの効くタイプに乗っていても、敷地内のちょっとした車止めが人の手を借りる大がかりなことに。車椅子に乗ってみて初めて実感する出来事。
共通教育棟へも行ってみました。室員もだいぶ慣れてきましたよ。
支援室長、古川先生も試乗されました。スイスイと気づいたらどこかへ行ってしまって、お姿が見えなくなっていましたが・・(ちゃんと戻ってきました)。金城先生曰く「しまった~。先に、手動タイプに乗ってもらえば良かった!」。手動タイプの車椅子利用者が、校内の移動に普段いかに体力を使っているか。まずはそれを体感してからだと、電動体験もひとしおだったかもしれません。しかし、乗り慣れていない人間にとっては、アシストタイプでさえもちょっとした坂を負担に感じて、小さな溝や段差を恐怖に感じました・・。
支援室では現在、電動車椅子の導入を前向きに検討しています。普段手動の車椅子に乗っている学生さんが「今日は漕ぐのを頑張りたくない!」という日に気軽に支援室へ立ち寄ってもらい、校内の移動に利用できるように。また、今後は手動タイプと併用しての試乗体験などを開催し、より一層キャンパス内の多様性を理解できる雰囲気を醸成していけたらと思います。
沖縄YAMAHA瑞慶覧さん、貴重な機会をありがとうございました!